池袋のクリスマス　2014/12

　池袋はクリスマスが似合う街だ。12月になると立教大学の時計台の大きな2本のヒマラヤ杉がクリスマスツリーのライティングが施される。木のてっぺんにはひときは輝く星が点灯して厳かそのものになる。立教通りから見える暗闇に映える二つのクリスマスツリーはとても綺麗だ。このヒマラヤ杉の大木は25ｍぐらいある。同時に立教小学校でも校門の2本の木がライティングされる。
これらのクリスマスツリーは25日過ぎても続けられ、年明けまで行われる。クリスマスイルミネーションの点灯期間は教会の暦に従い、キリストの降誕を待ち望む期間（降臨節）からキリスト誕生を祝い、地上への顕現を祝う日（1月初旬「顕現日」）までの間、点灯する。キリスト教系の大学ならではのクリスマスだ。
セントポール(St Paul's)のクリスマスなのだ。

もう一つのクリスマス
　あまり知られていませんがクリスマスイブの24日の夜、9時半ごろになると住宅地のある家の前にどこからともなく、30人ぐらいの人々が集い、クリスマスキャロルの合唱が響きる。真っ暗の中の出来事である。日本語の"きよしこの夜"もある。５，６曲の合唱が終わるとまた元の静寂に戻り、集まった人たちは忽然と姿を消す。これは何年も毎年続けられている出来事である。集いの人々を見たことは無い。たぶん住んでいる方はキリスト教の司祭などの関係者で、集う人達は立教の聖歌隊の人達かもしれない。それが誰かは必要ない。24日は聖夜なのだから。

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