Title logo
コラム西池
   
池袋の氷川神社 2015/1

 池袋に氷川神社があるのをご存知だろうか。池袋本町にある。御嶽神社の裏手の川越街道を渡り、昭和鉄道高等学校のある道を200mぐらい直進し、右に折れるとそこに神社の参道がある。境内は御嶽神社と同じぐらいのこじんまりとした神社であるがちゃんと鳥居を配置した参道があり、格式が感じられる。埼玉県大宮市鎮座の氷川神社から分かれた神社という話である。

 この参道と接する道は中山道、板橋宿(仲宿)に通ずる道で旧中山道に合流する昔からの古道で、南は護国寺方面と繋がっている。地図をみると池袋本町を斜めに横切る道を発見できる。この氷川神社は旧中山道の裏道に面しているのだ。左は現在、右は明治時代のこの付近の地図である。


神社の境内石碑の説明には池袋の名は室町時代永禄二年(西暦1559年)の「小田原衆所領役帳」にすでに記載があり、武州豊島郡池袋村とある。武州とは武蔵の国の別名である。

昭和初期はこの付近は池袋五丁目であったが昭和44年の住居表示変更に伴い、住所が現在の池袋本町となっている。その昔、明治の頃は池袋本村という地名だったので元の由緒ある地名に戻ったわけである。

 この神社には富士塚がある。早稲田の水稲荷神社にある富士塚よりも小ぶりである。そこで出会った人の話では最近まで登れたそうだ。どうも富士山が世界遺産に登録されてから登る人が増えて、禁止されたようである。


この神社の裏手から下板橋駅はすぐ近くだ。電車で帰ることが出来る。
御嶽神社に初詣に出かけたとき、氷川神社まで足を伸ばしてみたら如何だろうか。 但し、この神社は午後5時には閉門してしまうから注意が必要だ。




【池袋の江戸時代からの古道】
明治42年(1909年)の池袋界隈の地図がある。この地図にはこの年に山手線という名称に決まった池袋駅があるが、まだ武蔵野鉄道(後の西武池袋線)は存在しない。 西池袋付近をよく見るとそこには今の立教通りがあった。・・・続き


【地域の初詣】(2014/1)
初詣といえば昔から、年の初めは地元の氏神様へと言われている。この地域の氏神様はどこかご存知だろうか?この地域では御嶽神社と言うことになっているがどこにあるのか知らない方も・・・続き


【上がり屋敷の大木】(2013/8)
上がり屋敷付近にケヤキの大木があった。大きく伸びた枝が空を覆っており、素晴らしい大木で巨大な天空の森を形成していた。最近、それが忽然と姿を消した。・・・続き