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コラム西池
   
2015年パソコンの構図 2015/11

1995年にWindows95が発売されてから今年2015年で20年、Windows10まで来た。
20年のWindowsの流れは

1. [1995] Windows95 WindowsNT3.51
2. [1996]         WindowsNT4.0
3. [1998] Windows98
4. [2000] WindowsME Windows2000 (NT5.0)
5. [2001]         WindowsXP (NT5.1)
6. [2007]         WindowsVista (NT6.0)
7. [2009]         Windows7 (NT6.1)
8. [2012]         Windows8 (NT6.2)
9. [2013]         Windows8.1 (NT6.3)
10.[2015]         Windows10 (NT10)

 現在、普及しているWindowsは厳密にはWindows95の流れではなく、ビジネス向けWindowsNTから出発したものである。WindowsNTの次のWindows2000で現在のWindowsの形状がほぼ確立され、同時に発売されたOffice2000と共にビジネスPCの主流になった。Windows2000,Office2000は今使用しても、セキュリティを除けば、何の違和感もない、完成されたものである。
WindowsXPでは既にマルチコアに対応されていた。この時点でビジネスPCとしての地位を不動のものとした。
 これ以降は文房具の枠を越えて、何を目指して行くのか方向感がつかめないオナラス(onerous)の雰囲気が漂う展開が続く。Windows8のように世の中に受け入れられずあっという間に姿を消したものもある。
ちなみに、Windows2000,WindowsXPの開発番号はNT5.0,5.1でWindowsVista,Windows7,Windows8.xはNT6.0〜6.3で系列を異にしている。今年7月に供給を開始したWindows10はWindows7と8.1の間の子のような顔をしているが開発番号は今までとは違うNT10の系列と定義しているので意気込みが違う。

パソコンのリソース構成
 今や、CPUチップは2コアでメインメモリーは4GBでハードディスクは500GBが当たり前になった。500GBは動画をうんぬんしなければ、十分なサイズである。また、メモリーの4GBはもはや、Windows32ビット版の方式容量を超え、4GBを搭載しても3.2GBぐらいまでしか認識しない所まで来た。
現在は32ビット版から64ビット版に切替わる過渡期にきている。新規に発売されるパソコンはほとんど64ビット版だ。64ビット版では実質的に使用出来るメモリーサイズは無限となっている。

周辺機器インタフェースの発展
 ここ20年で大発展したものにUSBインタフェースがある。Windows98頃から導入が開始され、今ではこれ無しでパソコンは語れないところまで来た。USB(ユニバーサル・シリアル・バス)はその名前と通り、特定の周辺機器に依存しないインタフェースだ。マウス、キーボードは初期はPS2インタフェースという丸形のコネクタを使用していたが今やUSBとなっている。またプリンター接続はその昔はセントロインタフェースであったがUSBに置き換わった。USBメモリの登場により情報のポータビリティが向上して無くてはならないものとなっている。このようにUSBインタフェースはありとあらゆるもの接続を可能にしている。

パソコンの価格
 パソコンの価格を決める大きな要素は本体+CPUチップ+Windows+Officeの総合である。
製造メーカ、インテル、マイクロソフトと分担が分かれている。

パソコンの価格の特異性はCPUチップと呼ばれるLSIである。CPUチップのランクを変更すると価格が1万円ぐらいずつ変化する。例えば、プロセッサーを安価なCeleronからCorei3,Corei5と変えるとパソコンの価格が1万円ぐらいずつ高くなる。しかもパソコンの外見は全く同じである。

次の要素は文章作成や表計算をするソフトである。MicrosoftのOfficeを追加すると2万円アップとなる。
例えば4万円の安価なパソコンを購入してもOfficeを加えると6万円になる。あまり使わない文書作成の目的では躊躇する値段である。

そこで最近登場しているのがOfficeの互換ソフトである。
Microsoft Office2013 に対してその名もKingsoft Office2013で省略すると同じ名前である。この価格は3千円弱で購入でき、非常にリーズナブルだ。但し、完全互換ではない。一般的に必要の無い高機能の部分は省かれている。例えば、VBによるプログラム化機能などがあるがこの様な機能を使う人、使える人はごくわずかだ。普通の文章を作成するには問題ない。さすがにワードとかエクセルと言った名称は使われていない。ライター、スプレッドシートと呼ぶ。医薬品のジェネリックと同じ様な感じだろうか。
その昔、NECパソコン、PC98にはEPSONの互換機が有った。
ソフトにも互換ソフトがあるとは驚きである。

来年、2016年7月まで無料でWindows10へのバージョンアップが行われ、Windows7,8の巻き取りを行うという。また、来年早々には半強制的にWindows10への移行を進めると云う話もある。これは今までのWindowsを自ら、一掃するWindowsの世界の初期化ではあるまいか。




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