もみじとカエデ　2015/12

　日本人は当然の様にもみじとカエデを区別している。もみじはイロハモミジに代表される葉の切れ込みが深く秋に赤く紅葉する樹木だ。カエデはカナダの国旗に描かれた、よく街路樹でお目にかかる樹木だ。
　ずーっとカエデとモミジとは違う樹木だと思っていたのだが実は植物の分類的には同じものだそうだ。全てカエデ科カエデ属に属するそうだ。

日本では園芸や盆栽の世界で
イロハモミジ、ヤマモミジ、オオモミジなど葉が5つ以上に切れ込んで手の平の形のものをモミジと呼び、それ以外の切れ込みが3つのトウカエデなどをカエデと呼ぶそうである。
カナダでは赤く色づく日本のモミジのことをJapanese Maple と云うそうだ。

カエデは漢字では楓と書くがもみじは紅葉という字が当てられる。
カエデは木へんなので樹木であるが紅葉は木へんが無い。赤く紅葉する様をもみじと表現しているのだ。

皇居の乾門の通り抜けにトウカエデ(唐カエデ)の大木が植えられており、秋は赤と黄色のグラデーションの紅葉も美しい。

写真は皇居の紅葉したトウカエデの大木。今年はカエデの紅葉が美しい。

---