江戸時代の貨幣と4進法 2016/8
江戸時代の貨幣の知識は無く、時代劇に出てくる千両箱と、銭形平次の銭形平次の銭投げぐらいであるが最近分かったことは、この時代の主要貨幣は4進法を使っていたそうである。
種類は両(りょう)、分(ぶ)、朱(しゅ)で計算の単位は4進法である。
1両が4分
1分が4朱
今の感覚から言うと足し算がずい分とややこしいと思うのである。
なぜ、この様な形態になったのかを考えると
4進法を言い換えると
一両の1/4が1分
一分の1/4が1朱
となる。
ここで、はたとアメリカのコインを思い出した。アメリカの貨幣は1ドルが100セントで10進法であるがコインの種類は50セント、25セントがあるのである。それも、コインには数字の50セント、25セントが書かれていない。
quarter dollar (クォーター)
half dollar (ハーフ)
と表示されている。
1ドルの半分がhalf (ハーフ)で
1ドルの1/4がquarter (クォーター)なのである。
Quarter(25セント) Harf( 50セント)
価値の比較の基準は半分ということである。
では江戸時代の貨幣は半分という考えは無いのかというと
分の貨幣は2分金と1分金の硬貨があり、朱の貨幣も2朱金と1朱金から構成されている。この場合の2分金は一両の半分であり、1分金は一両の1/4である。2朱金、1朱金も同様である。
という事で形態は違うがそれぞれ、貨幣の価値判断は半分、1/4分割が色濃く残っているのである。モノを分けるときは最も分けやすい半分に、そしてまたそれぞれを半分に分けるという事だ。これが4進法の原点であるようだ。
貨幣の1朱金の下位の通貨は例の一文(もん)銭である。
一朱金は250文である。これは4進法では無いが4文銭の硬貨はある。
ところで銭形平次の投げている銭は
原作者の野村胡堂は、寛永通寶(寛永通宝)の大きな方の四文銭としているそうな。現代の金銭感覚的に言えば、100円玉を投げているようなものだと言う話である。四文銭が100円とすると一両は十万円というところか。
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