上り屋敷公園の四季 2016/4
池袋の自由学園のそばに上り屋敷公園という小さな公園がある。何もないが静かで癒される公園だ。公園の中央に大きなムクノキが立っており、それを取り囲む様に円形に整備されている。名前の『上り屋敷(あがりやしき)』とは江戸時代の狩場の休憩所の事だそうだ。
1916年 (大正5年)の地図 には上り屋敷という地名が残っていた。1945年(昭和20年)まではこの近くに上がり屋敷駅というのがあつたが今は無い。今や上り屋敷と名がつくのはこの公園とこの付近の上り屋敷町会だけである。公園自体は昔からあったものではない。1981(昭和56)年の開園との話である。
この場所は現在は西池袋町二丁目となっているが昔は目白町三丁目であった。今では目白といえば西武池袋線の南側だがこの地域は目白町三丁目と目白町四丁目が北側にせり出した地域だった。また雑司ヶ谷町六丁目、池袋三丁目とも接していた複雑な場所だ。昭和41年の住所表示改正の時にこの地域はまとめて西池袋二丁目になった。
夕方になると犬を連れた人達がよく集まってくる、住民の交流の場所なのだ。
この公園は四季の自然がよい。
春は桜、夏はミンミンゼミ鳴き、セミの抜け殻だらけになる。秋は落ち葉、冬は雪景色が美味しい。ムクノキに降る雪がなんとも言えない。ムクノキを中心に季節が廻っている。
この付近に住む人たちがこよなく愛する公園なのだ。
【セミの穴】(2013/8)
セミ穴とはセミが這い出てくる穴のことである。セミといえばニイニイゼミ、アブラゼミ、ミンミンゼミ、ヒグラシと順を追って鳴くが今ではニイニイゼミは見られない。昔はアブラゼミが大勢を
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【西池袋町の誕生】
昭和37年5月に住所表示に関する法律が施行され、全国的に住所表示が改まることになりました。これまでは地番による表示であったが公道で区切られたブロック単位によるものに改められました。豊島区では
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【不思議な桜の木】(2014/1)
西池袋にある自由学園明日館にちょっと変わった不思議な桜の木がある。明日館には見事な桜の木があり、桜の季節になると花吹雪が舞う。ここの桜の木の中の一本が変わっているのである。
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【池袋の大きな柿の木】(2014/12)
池袋に大きな柿の木のある家がある。とても大きな柿の木だ。晩秋から初冬の柿が熟れる頃になると鳥たちが集まってくる。雨上がりには特に多い。よくやって来るのが頭の毛が
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【上がり屋敷の大木】(2013/8)
上がり屋敷付近にケヤキの大木があった。大きく伸びた枝が空を覆っており、素晴らしい大木で巨大な天空の森を形成していた。最近、それが忽然と姿を消した。
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【池袋桜スポット】(2015/4)
池袋には上野公園、隅田川公園のような大きな桜並木は有りませんが桜の古木が点在しているので静かなお花見を楽しむことが出来ます。池袋の桜スポットを紹介します。
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